インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアのキャリアパスについては、専門的な設計や管理の仕事を極めるテクニカル・ラダーと、プロジェクトリーダーや人材の育成・評価などを行うマネジメント・ラダーに大別することができます。30代以降、どちらのキャリアパスに専従するかの選択に迫られることが多いとされるため、自分の意欲や適性・年収や周辺環境に合わせて、キャリアの目標を定めておくことが必要です。
一般的には将来的な観点や年収の面からマネジメント・ラダーを志向する人が多いと言われており、長期的な視点から管理職を勧める傾向が強いように感じられる場合があります。しかし昨今では、インフラエンジニア業界においても業務内容の多様化が進んでいるため、テクニカルな分野においても技能が細分化してきているのです。ITパスポート試験の上位資格において、より細かい分類がなされてきているような風潮は、必ずインフラ開発の分野にも見られるようになると推測されています。そして、実際そうした動きが加速しつつあるようです。
日本では、アメリカで見られるようなテクニカル・ラダーとマネジメント・ラダーが、厳格に峻別される傾向があまり存していないと言われます。コンサルタントにおいてもテクニカルな知識が要求されるため、技術職から管理職への転向が比較的簡単に行えるのです。そのため、マネジメント・ラダーを目標にしている場合においても、まずはテクニカルな分野でスキルを磨くことを眼前の目標として設定しておきましょう。そうすれば、自分の可能性を担保しながらインフラエンジニアの仕事に精励することができます。